教習所で免許を取ろうと考えている場合に、考えなければならないのが車種をどうするのかということです。教習所ではMT車(マニュアル車)とAT車(オートマ車)のどちらかを選択する必要があります。また普通免許以外にも、教習所では普通二種、二輪車、準中型、中型、大型といった車種の免許の取得が可能です。車の免許と一緒に二輪も取っておきたい、また仕事などで中型や大型の免許が必要な場合に、どれぐらい費用がかかるのか詳しくご紹介します。

普通第一種免許ではMTなら30万円、ATなら28万円程度かかる

普通自動車免許を教習所で取る場合、まずマニュアル免許にするか、オートマ限定にするかを選ばなければなりません。マニュアル免許はマニュアル車、オートマ車どちらも運転できますが、その分教習時間が増えるため費用が高くなります。一方オートマ限定の場合は、オートマ車のみしか運転することができませんが、マニュアル免許の場合より3時間教習時間が少なくなるため、その分費用は安くなります。ただし仕事などで必要となり、オートマ限定解除をするためには、教習所で審査を受ける必要があります。この場合、講習などで最低4時間教習を受ける必要があり費用は5万円ほどかかります。

自動二輪免許はMT、AT共に15万円程度かかる

教習所では自動二輪の免許も取ることができます。排気量50cc以下のバイクの場合は原付免許を運転免許センターで取得すればいいのですが、500cc以上のバイクを運転する場合には自動二輪免許が必要です。自動二輪の場合もミッションとオートマがありますのでどちらかを選ぶことになります。教習にかかる費用は、どちらも同じです。ただし普通免許や中型、大型免許を所持している場合には学科講習、技能講習ともに短くなります。そのため費用も5万円程度安くなります。

中型・大型免許は持っている免許によって費用は変わる

2017年の新免許制度により、普通車と中型免許の間に準中型免許ができました。職場で運転する場合など、以前は普通免許でできていた車でも準中型免許がないと運転できないといったことがあるため、新たに取得する必要があります。

普通免許で運転可能な車

総重量3.5トン未満、最大積載量2トン未満、乗車定員10人以下。18歳以上であれば取得可能です。

準中型免許で運転可能な車

総重量3.5トン以上7.5トン未満、最大積載量4.5トン未満。乗車定員は10人以下。18歳以上であれば取得可能です。教習料金は32万円から33万円程度かかります。普通免許を持っている場合は免除がありますので15万円程度かかることになります。AT限定の免許の場合は料金が1万円程度多くなります。

中型免許で運転可能な車

総重量7.5トン以上11トン未満、最大積載量6.5トン未満。乗車定員は29人以下です。中型免許を取得するためには、20歳以上で免許を取得してから2年以上経っていることが必要です。マニュアル免許かオートマ限定かを選ぶことができます。マニュアルの場合は18万円から20万円、オートマの場合は20万円から22万円程度かかります。

大型免許で運転可能な車

大型免許は車両総重量11トン以上、最大積載量6.5トン以上の車を運転することができます。乗車定員は30人以上です。大型免許を取得するには、21歳以上であること、免許期間が3年以上あることが必要となります。普通免許を取得している場合は32万円程度、8トン限定の中型免許なら24万円程度、中型免許を取得している場合には19万円程度と教習にかかる費用には違いがあります。これは取得している免許によって、必要となる学科や技能の教習時間の免除があるためです。

特殊車両やけん引免許など

職場によっては必要となる大型特殊免許やけん引自動車免許などがあります。教習料金は10万円から15万円程度必要です。こちらは技能教習だけが必要となり、学科は免除されます。